〜久里浜商店会を事例として〜
研究の背景は?
卒業研究スタート時に、黒船プロジェクトの存在がありました。神奈川県横須賀市にある、京急久里浜駅周辺に点在する6つの商店街の連合体である久里浜商店会協同組合と、関東学院大学デザイン学科の学生が協力して商店会の活性化を目指すプロジェクトです。2017年5月に開始し、現在も継続中です。商店会は隣接するイオンと共存共栄を目指している点がユニークです。商店会には、デザインの力で支援できることがありそうと私は考えました。
どんな仮説を立てたの?
統一ロゴのデザイン実施することで以下のことが実現できるのではないかという仮説を立てました。
→分散状態にある商店街の求心力を高められる。
→活性化が可能になる
研究のプロセスは?
既往研究の調査
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神川県内商店街・久里浜商店会のの概況を調査
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商店会青年部で議論・統一ロゴの制作
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考察と研究のまとめ
神奈川県内の他商店街の概況は?
県内の商店街528のうちロゴがあのは、わずかに71商店街(13.4%)でした。商店街の集合体である商店街連合会54のうち統一ロゴがあ流のは、6カ所のみでした。また、現地調査すると、統一したイメージでロゴが活用されているとはいい難い状況でした。
久里浜商店会(商店会)で調べたことは?
商店会の歴史や周辺施設との関連、方針について調査を行いました。その結果、商店会内のプロモーションでは一貫したイメージ構築がされていませんでした。商店会周辺の観光スポットの調査を行い、ロゴのデザインイメージに加える素材の収集を行ないました。
商店会青年部とどんな議論をしたの?
議論の内容をKJ法で整理し、KJマップとして可視化しました。チーム黒船の「目標を明確にして、商店街を活性化したい」という考えが 浮き彫りにされました。
どうやって統一ロゴを制作したの?
これらをふまえて、
・統一ロゴの制作
・ロゴの横展開…「のぼり」「フラッグ」のデザイン
「店舗紹介カード」のデザインを行いました。
考察と結論
・提案した統一ロゴは、チーム黒船の親組織である理事会にて不採用となりました。チーム黒船と理事会との関係が良くないことや、理事会の商店会に対する認識が、筆者やチーム黒船と大きく異なることなどが主な要因です。
・今後の研究課題は以下になります。
①理事会に対する更なるヒアリング
②他商店街におけるロゴの影響を示す資料作成
③商店会内における統一ロゴの必要性の共有化
これらを解決しなければ、「統一ロゴによる久里浜商店会活性化」の実現は困難と思われます。
最後にチーム黒船の皆様の協力に感謝します。卒業研究が楽しいものになりました。
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